ひきこもりになる人の特徴

厳しく育てすぎたから?甘やかしすぎたから?みんながみんな、そうやってひきこもりになったわけではありません。きっかけはそこかもしれないけれど、ひきこもりになる人にはいくつもの特徴があります。そして、その向き合い方も分けて考えねばなりません。ここでは特徴の代表的なものを挙げてみます。

 

特徴1 不登校のままひきこもり

  不登校を何度か繰り返した人もこのタイプに入ります。ひきこもりの3割はこのタイプだともいわれています。学校での失敗体験がきっかけとなった人と分類すれば、このタイプは実際は5割以上になるかもしません。

 

特徴2 エリート路線を進んできたのに大学(または進学校)で退学

  大学には入学できたが通うのがだんだんつらくなる、卒論の準備が始められない、入るゼミを決められない、決めてもすぐ心変わりする、人と同じ歩調で就活が始められない、など、学生時代のある時点から先に進めなくなってしまうタイプです。人が言う人生についてはイメージできるけれど、自分自身の人生を想像できない、自分の人生を生きる心の準備ができていない状態にあります。

 

特徴3 エリート路線を進んできたのに入社後に挫折

  勉強すればテストの点は取れたので、偏差値の高い高校・大学に進学。高学歴なので就職にも特に困らなかったけれど、入社してからつらくなってしまうタイプです。各種研究やシステム開発、プログラミングなどの専門分野では能力が発揮できても、それ以外のことができないということに成人になってから気づき、働き続けることが困難になります。

 

特徴4 強迫性障害など症状があるために外出できなくなる

  もともと神経質だったり、汚れが気になったり音に敏感だったり、特定のものごとにこだわりや執着を持ちやすい人が、強いストレスを感じることでその「過敏性」が強くなり外出できなくなってしまいます。感覚過敏の人に多く、最近はHSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)と呼ばれる人もこのタイプに含まれるでしょう。

 

特徴5 鬱と診断され休職したがそのまま復職できなくなった

 

  世間から一番気づかれにくい漠然としたタイプです。鬱になって療養した、たまたま転職の合間が開いた、いままで考えたことのない考えに気づいたなど、ふとしたことがきっかけとなり、何の気なしに過ごしているうちにひきこもってしまったという人たちがいます。不登校の経験も医者にかかったこともないのでどのくらいいるのかはわかりません。